こんにちは!CHINTAIスキークラブ・スタッフです。

今回は、スキージャーナリスト・岩瀬孝文氏による「 雪印メグミルク カツゲンカップ2022ジャンプ大会」のレポートをお届けします。

1本ずつ、ていねいに

雪がたくさんある市内から西へ。清々しい快晴の中行われたカツゲンカップ。久しぶりの宮の森ジャンプ競技場、ノーマルヒルの大会だった。

現在開催されている北京オリンピックに急遽テストジャンパーとして参加している茂野美咲は本大会を欠場。CHINTAIスキークラブからは小林諭果だけの出場となった。

「いつもの大倉山と違って小さな台なので、ていねいに、ていねいに飛びたいです」

髪の毛を短く切ったせいか、すっきりとした面持ちでスタート前にそう答えてくれた。

「1本目は風がなくて落ちてしまいましたが2本目はちゃんと伸ばすことができました。テレマーク、入っていましたか?」

競技後、逆に質問を受けたが、実際には左右に手を広げ、スキーの安定した前後差もみえ見事なテレマークを見せてくれていた。成績は81mと86mで、最終的には1本目の4位からひとつ順位を上げた。

「次の3月の宮様大会にもノーマルヒルの試合があるので、今日はその良い小手調べになりました」

飛距離を伸ばしていけるラージヒルが得意で大倉山では表彰台の中央が常連だった小林だが、ノーマルヒルでもしっかりと2本飛び抜けてテレマークを決めることができ、ここ宮の森でも表彰台に上った。

優勝したのは高校生の中山和(下川商)。1本目に風に乗り最長不倒93.5m、そのリードを保って優勝。2位には小林と一緒にトレーニングする一戸くる実(N高校)がダイナミックなジャンプで入ってきた。

また試合後には、2022北京五輪で金と銀メダルを獲得した弟の小林陵侑選手に対して喜びを表現した。 「夜にテレビ観戦していて、イケーって(笑)。うれしくてなかなか寝付けなかったです。まだ本人には連絡を取っていませんが、わたしも良い刺激を受けて飛んでいるよと伝えたいです。兄も団体戦に出ることを想定して、頑張って、観るからねと言おうと思います」

2月13日「雪印メグミルク カツゲンカップ2022ジャンプ大会」

小林 4位 1本目 88.3P 2本目 95.4P 計 183.7P

小林 表彰台で晴れやかな表情を見せた

文・写真/岩瀬孝文

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次回は「 第50回札幌オリンピック記念スキージャンプ競技大会」の模様をお送りする予定です。お楽しみに!