CHINTAIスキークラブ「ジャンプ通信」
スキージャーナリスト・岩瀬孝文氏によるスペシャルレポートをお届けいたします!
是非ご覧ください。
4年ぶりに開催された妙高高原
本州シリーズの第3戦は、4年ぶりに開催された妙高高原。
前年は大雪によるジャンプ台の破損とその改修に時間がかけられて中止、今年は満を持しての大会開催だ。
この夏場、なかなか雨が降らなく水不足の話が伝わってきた新潟各地、今日も熱さが身に染みる。
そういう中で、新潟中越の六日町から車で応援に駆け付けたCHINTAIスキーチームOG茂野美咲さんと茂野母さんに頂いた漬物のキュウリの塩あんばいが抜群で、ひとしきり心が和んだフィニッシュエリアだった。
「テレマークを意識して、しっかりと入れるようにしました。それでもまだ完全ではなくて、自分としての課題がさらに浮き彫りになってきました。」
みるから快活に飛ぶ一戸くる実(CHINTAI)は、着地の大切さを感じ高いポイントを得るためにダイナミックに左右両脚をスライドさせて、同時に大きく左右両方の手を開いた。
また後半の欧州サマーグランプリ遠征についても、そろそろW杯メンバーが出場してくる強豪の海外勢と競い合えるのがとても楽しみと、そこに夢を馳せた。
「暑さに負けずに頑張りました。スタートで少し待たされましたが、必ず、いい風がくると思い飛んでいきました。来週の白馬は得意なジャンプ台ですから、着実に攻略していけるよう、がんばります」
なるべく日かげで、直射日光を避けて体力の消耗を防いでいた小林諭果(CHINTAI)は、スタートに昇る前から、心を整え冷静に勤めていた。
そして久しぶりに飛ぶ妙高高原のジャンプ台の独特な形状にすぐさま対応して見せた。
もちろん持ち前の集中力は健在である。
成績は4位一戸と6位小林と、横長に作られた表彰台に昇り、ふたりとも落ち着いた様子で微笑んだ。
それぞれが先を見据えてのジャンプを見せて、新潟妙高高原の青空に好ましい軌跡を残した。次試合は本州シリーズ最終戦となる9月9日(土)と10日(日)に開催される記録会と白馬ラージヒルで、2日連続のビッグジャンプと上位入賞をめざす。
文・写真/岩瀬孝文
大会結果
2023年9月3日(日)
ミタカカップ第23回妙高サマージャンプ大会
4位 一戸くる実
6位 小林諭果