こんにちは。
CHINTAIスキークラブ・スタッフです。
前回に引き続きCHINTAIスキークラブの活躍をスキージャーナリスト・岩瀬孝文氏によるレポートでお伝えしていきます。
>>
『今度こそ頂点を狙う』
8月1日に開催された第39回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会。北海道で記録的な暑さが続いている中、この日は少しだけ落ち着いたようにも感じられたが、それでもやはり暑い。そのあまりの暑さに、観客は時折険しい表情を見せていた。
いまは新型コロナウイルス感染症予防のため声援を送ることができないが、現地では有名な応援団、通称「札幌ノイズ応援団」が叩く太鼓のリズムが会場全体を覆い、たくさんの拍手を呼び込んでいた。
この夏は高校生が好調だ。
とくに余市ジャンプ少年団出身の櫻井梨子選手(余市紅志高)は、先週行われた「サンピラー国体開催記念 第18回サマージャンプ大会」とこの日の大会で優勝し、2連勝した。
「櫻井選手が絶好調なので上位にくることは予想していました。その中でも自分のジャンプができたので今回の結果は良しとします。これからこの差をどんどん詰めていきたいと思います」。
先週の大会から順位を1つ上げ、2位に入った茂野美咲。軽やかにサッツ(踏み切り)を飛び出し浮いていく、茂野らしいジャンプでしっかりと着地を決めた。
「2位はちょっと悔しいですが、ジャンプの内容は良かったです。ですから一歩ずつ精度を上げていくことを大事にして、肩の力を抜いて楽にいこうと思っています。毎日観ている東京オリンピックでモチベーションがあがっています」。
次戦は第22回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会。今度こそ頂点を狙う。
『得意のラージヒルへ高まる想い』
現在開催中の東京オリンピック。北海道札幌市でもマラソンと競歩が行われる。時季も競技も違うけれども、オリンピックでの日本代表選手の活躍は、出場を夢見る茂野・小林にもいい影響を与えている。
「オリンピックを観て、とても良い刺激をもらっています。私も頑張らなきゃ」。
日本代表選手団公式応援グッズのオレンジ色のTシャツを手に入れて、モチベーションを高めている小林諭果だ。
「練習では良かったのですが、試合で力んでしまって。4位と0.6ポイント差での5位は悔しいです。それでも、ジャンプは良くなってきています。今日は2本とも良い風だっただけに、できれば優勝したかったです」。
先週に比べ、空中でのジャンプスピードが出てきて良くなってきてはいるが、それでも悔しい思いを口にした小林。次戦への想いも続けた。
「いまはまだアプローチに上手く乗れていないのでそれが課題です。ただ次は、得意なラージヒルの大倉山ジャンプ競技場なので、ジャンプするのがたのしみです」。
落ち着いた眼差しから、5位という結果はひとつの通過点をとらえているようだった。
今週の金曜日(8月6日)には「第22回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会(18時開始予定)」、翌土曜日(8月7日)には「チャレンジカップ2021大倉山サマージャンプ大会(9時30分開始予定)」と、ラージヒル2連戦が控えている。明るくにこやかに頑張りを見せる茂野と、目を輝かせながら得意なラージヒルに挑む小林。素晴らしいジャンプが期待できそうだ。
・大会成績
2位 茂野美咲 1本目 89m 2本目 91m 合計 216.7m
5位 小林諭果 1本目 88m 2本目 90m 合計 199.2m
文・写真 岩瀬孝文
>>
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「第22回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会 」の模様をお送りする予定です 。
お楽しみに!