こんにちは!
CHINTAIスキークラブサポーターの佐原です。
今回はシーズンの振り返り第6弾となります。
スキージャーナリスト・岩瀬孝文さんのレポートも、ついに冬へ突入します。
思い返せば雪不足から始まったこの冬…
それでも選手たちは負けることなくたくさんの素晴らしいジャンプを見せて下さいました。
先行きが不安な2020-2021シーズンですが
きっとまた、胸が熱くなるようなジャンプが見られることでしょう。
その日を心待ちにしています。
さて、岩瀬孝文さんのレポート・写真で振り返っていきましょう。
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◎2020年1月11日
札幌W杯女子ジャンプ第4戦
『気迫の小林、W杯ポイント獲得!』
秋口に宮の森シャンツェの着地の切れ目で転倒、左膝を痛めて、そのリハビリに時間をかけてきた小林諭果(CHINTAI)だった。
その頃には、マイナスなイメージでいうと女子W杯日本シリーズの出場は難しいのではとの流れにあった。
そこに、ひとりの救世主が現れた。
かつてあの名門ジャンプチームの雪印メグミルクでコンディショントレーナー兼リハビリ鍼灸マッサジャーを務めていたCONDYオーナーの吉泉英樹さんだ。
もとからジャンプにおける体幹トレーニングとフィットネスに精通していた彼は、じつに的確に小林選手の左膝のリハビリと回復にあたっていたのである。しかも吉泉夫人は長きにわたり日本女子ジャンプ界を牽引してきた葛西賀子さんであるから、なおさらのこと。メンタル的なアドバイスをいただきながらの治療と、知り得る良いアドバイスであった。
その心のよりどころを見出した小林は俄然、張り切って得意の大倉山ラージヒルを攻め込んだ。
「膝の痛みはまだあります。トレーニングしていると少し痛みが出てくる感じです。それをだましだましながらですね。いまは吉泉トレーナーにはものすごくお世話になっています」
そしてW杯予選を通過して40人に残り、意気揚々とスタートハウスへ。
「今日はほんとうに良い風に恵まれました。来週の蔵王W杯はどうですかね。いままであそこでポイントを取ったことがなくて。少しばかり苦手意識があるジャンプ台です。でも、まずは楽しんで飛んでいきたい」
1本目に104mで30位。2本目は1番スタートで思い切りのよいジャンプで魅せてくれた。
さらに2本目には111.5mを記録、28位にジャンプアップして、見事にW杯ポイント3点を獲得した。
下ではエイブル応援団がのぼりを立て応援旗を振って大声援を送ってくれていた。
「ちょうど膝のことで苦しい時期でしたが、スタート地点で『飛べ、飛べ、小林~』が大きく聞こえてきて、ものすごく励みになって。それが、とても感謝です」
小林の飛距離を伸ばしたのは、その応援団の声援のおかげでもあった。
はなからW杯でポイントを取りたいと宣言していた茂野美咲(CHINTAI)。
「まずは20番以内が目標です。W杯ポイントが欲しくてたまりません。そこから上位に食い込んでいけるよう努力を続けていきます」
札幌W杯予選では上位40人に本線の出場となるが、惜しくも42位で予選通過ならず。
「身体のバランスでいいイメージが取れなくて、それに風もなくて、迷いがありました」
と、茂野は素直に試合を振り返った。
いや、まだ先のW杯がある。では蔵王で一発、伸ばしていきたい。
そういった心意気にあふれていた。
●札幌W杯第4戦 札幌大倉山LH
1.KRAMER Marita(オーストリア)
2.LUNDBY Maren(ノルウェー)
3.PINKELNIG Eva(オーストリア)
4.髙梨沙羅(クラレ)
9.伊藤有希(土屋ホーム)
14.丸山 希(明大)
20.岩渕香里(北野建設)
23.勢藤優花(北海道ハイテクAC)
28.小林諭果(CHINTAI)
31.岩佐明香(大林組)
35.大井 栞(早大)
41.松橋亜希(ドリームリンク)
文・写真 岩瀬孝文
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最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「FISジャンプワールドカップ札幌大会 第5戦」です!
CHINTAIスキークラブのインスタグラムでシーズン振り返りも行っていきますのでこちらもお楽しみに!