FISジャンプワールドカップ2019札幌大会女子予選
2019年1月11日
7th World Cup Competition
Sapporo(JPN)
Large Hill Individual
新年の国内開幕シリーズ、雪印メグミルク杯と
札幌五輪記念大会が終了して、
いよいよ海外勢を迎えたW杯札幌大会2連戦だ。
その予選通過をめざして、
現時点でW杯上位に定着する有名選手を除いて、
どの選手も、予選通過に最大の集中力を持って挑む。
土日のW杯に出場できる選手は40名。
のなかに入ろうとおのおのが力を最大限に出そうとする。
女子W杯札幌大会には、
ドイツ、オーストリア、ノルウェー、スロベニアなどの
各国フルメンバーがエントリーして、
予選では9名が落ちることになった。
日本選手は海外遠征するトップ5人のほかに
国内出場枠で、女子ジャンプスキーの
パイオニアであるチームCHINTAIから茂野美咲と
小林諭果をはじめ、成田楓(小坂市スキークラブ)、
御家瀬恋(イトイ産業)、大井栞(早大)、
勢藤理桜(下川商)、岩佐明香(日大)と
日本代表5枠として丸山希(明大)、
勢藤優花(北海道ハイテクスリートクラブ)、
岩渕香里(北野建設)、伊藤有希(土屋ホーム)、
高梨沙羅(クラレ)が飛んだ。
その結果、小林、勢藤理、成田、御家瀬の4人が
予選通過ならずだった。
これで札幌W杯には
岩佐、大井、茂野、岩渕、丸山、
勢藤優、伊藤、高梨の8名が出場を決めた。
「先週、3位に入った札幌五輪記念大会では、
踏み切りにおける膝の戻りが気になっていました。
いま理想のイメージは男子で個人総合首位の
小林陵侑(土屋ホーム)のジャンプ感覚です(笑)。
札幌W杯ではポイントを取りますよ」
つねに元気いっぱいで105mを飛び予選を通過、
土曜日の大倉山でおおらかに飛ぶことを願った茂野だった。
「どのような風の条件においても、サッツに
おけるタイミング遅れがないように心がけて、
それと空中での推進がもっと速やかになってくれば、
W杯出場とポイントゲットは可能になってきます。
来週の蔵王W杯に期待したいです」
早大スキー部監督でいまは大井栞を指導、
早大OGである小林諭果にも指導する
理論派の一戸剛コーチは、小林の課題をそう分析した。
ゲートが低く設定されながらも
92.5mを飛んで予選通過まであとわずかに3人、
その悔しさにまみれた小林であったが、
すぐに気持ちを切り替え、次週の蔵王W杯にかけることを誓った。
(文/写真 岩瀬孝文)