こんにちは!CHINTAIスキークラブ・スタッフです。
今回は、スキージャーナリスト・岩瀬孝文氏による「 第50回札幌オリンピック記念スキージャンプ競技大会/第93回宮様スキー大会国際競技会(ノーマルヒル)」のレポートをお届けします。
シーズン終盤、立ちはだかる見えない壁
冬の長いシーズン中には、いい時もあればうまくいかない時もある。
「なんですかね、ここにきて、もうどうやって飛べば良いかわからなくて…」
静かながら、だいぶ重い印象を受ける言葉を発した小林諭果だった。
あまり得意とはしてない宮の森ノーマルヒル。そのラストジャンパーとして1本目は93.5mの最長不倒距離をたたき出し、迎えた2本目。なぜか左スキーがよじれて右方向へ着地、失速してしまう。
「なんでなのか、よくわかりません」
そう言い残し、控室へ戻っていった。
さらに不運は続き、4日の宮様大会の1本目はなんと無風。小林の直前を飛んでいた高校生ジャンパーには良い向かい風が清らかに吹きつけていたにもかかわらず、だ。
最終ジャンパーの小林と、そのひとつ前に飛ぶ茂野美咲で華麗にワンツーフィニッシュの可能性があっただけに、無情ともいえる無風であった。
北京での経験を力に
「五輪記念はとても自然体で飛べて、1本目4位から3位表彰台でした。今日もそのまま飛べばいいと考えていて。やはり北京オリンピックで、テストジャンパーの経験を積めたことに尽きると思います」
ゆったりと落ち着いた眼差しでそう語る茂野美咲。
そして6日の大倉山ラージヒルも思い切り飛べそうなので、頑張りたいですと続けた。
3月2日「第50回札幌オリンピック記念スキージャンプ競技大会」
茂野 2位 1本目 91.9P 2本目 93.2P 計 185.1P
小林 4位 1本目 101.5P 2本目 74.6P 計 176.1P
3月4日「第93回宮様スキー大会国際競技会(ノーマルヒル)」
茂野 3位 1本目 91.9P 2本目 90.6P 計 182.5P
小林 6位 1本目 80.1P 2本目 89.4P 計 169.5P
文・写真/岩瀬孝文
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最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「 第93回宮様スキー大会国際競技会(ラージヒル) 」の模様をお送りする予定です。お楽しみに!