FISジャンプワールドカップ女子札幌大会第2戦

2019年1月13日
8th World Cup Competition
Sapporo(JPN)
Large Hill Individual

会場を盛り上げるエイブル応援(2019年1月13日)

 

日曜日は晴れ渡る大空、
健やかな天候の札幌大倉山だった。

そこにエイブル応援団の声援がおおきく響いた。

今日こそは、表彰台の中央へ
我らが日本女子選手を送り込もうと、
大観衆と一体となった、その圧巻の応援であた。

 

前々日に、残念ながら予選を通過できなかった
小林諭果(CHINTAI)と、
土曜日の試合に国枠で出場して
W杯ポイントを獲得した茂野美咲(CHINTAI)は、
日曜の札幌W杯2試合目には規定により出られなかった。

「いい流れできているので、
 このまま蔵王でも力を発揮したいです」

明日開催されるHBC杯トーナメントと、
次週の大一番、蔵王W杯へと早々と頭の中を切り替えていた。

そうなると日本チームの2トップで、
エースの高梨沙羅(クラレ)と
伊藤有希(土屋ホーム)の奮闘、
そして勢藤優花(北海道ハイテクアスリートクラブ)、
岩渕香里(北野建設)、丸山希(明大)、
岩佐明香(日大)にすべての期待を寄せた。

FISワールドカップ札幌大会第2戦高梨沙羅選手飛型(2019年1月13日)

 

それこそ快調なジャンプといきたかったが、
いまひとつ風に乗れずに高梨が8位、
伊藤は11位、丸山17位と岩淵24位、
岩佐は2本目に進めずという結果となった。

また長身選手の勢藤優花はよもやの
スーツ規定違反で失格、
そのまま妹の勢藤理桜(下川商)と一緒に
応援席へと回り、選手たちに熱い視線を送っていた。

「アプローチが安定しないで、
 まだまだ実力が足りないと思います。
 これから蔵王に入って個別トレーニングを施して、
 蔵王W杯にかけていきたいと思います」

高梨は噛みしめるように、そう語った。

 

 

「ここは飛びやすくていいジャンプ台です。
 日本の人たちも暖かい心のこもった
 声援を貰えるので、とてもうれしいです」

大好きな日本の札幌大倉山で輝かしい勝利を飾った
マレン・ルンビ(ノルウェー)は表彰台の中央で
おおらかな笑顔を見せた。

彼女は高梨の最大のライバルだった。

 

明日の祝日(月)には賞金トーナメント試合のHBC杯が行なわれる。

そこで小林と茂野は、
きっとより良いパフォーマンスを
見せてくれることだろう。

(文/写真 岩瀬孝文)