こんにちは!CHINTAIスキークラブ所属スキージャンプ選手の小林諭果です。

突然ですが、みなさんは「スキージャンプ」という競技に対してどのようなイメージをお持ちですか?

スキージャンプをしていると友人や先輩から「事故とか怖くないの?」と聞かれることがよくあり、正直めちゃくちゃ怖いです。

実際スキージャンプは、約90m(ラージヒル)の高さから時速90キロの速度で飛び出し、時速120キロで着地するような競技なので、想像しただけでも怖いですよね。。。

 

今回はそんな怖いイメージのスキージャンプについて、私が事故を起こさないように気を付けている事をスタート前・滑空中・着地時のポイント別でご紹介します。

事故対策の前にそもそもスキージャンプってどんな競技?

ジャンプ台

簡単に言うとスキージャンプとは、雪山に作られたジャンプ台からスキーでジャンプをしてその距離を競う競技なのですが、まずはみなさんがよくわからないと思うポイントについて簡単に解説していきますね!

ジャンプ台の高さは約88m!

ジャンプ台の高さは大会の行われる場所や規模によって変わるのですが、国内で行われるスキージャンプの大会やオリンピックの場合は、ラージヒルとノーマルヒルという2種類です。踏み切り位置の高さはラージヒルの場合、標高約88mもあるんです!

K点とは基準点の事!

スキージャンプの飛距離での得点に関する基準点の位置を表しています。この基準点に着地すると60点がもらえて、さらにK点をどの位超えたか・または足りなかったかで加点減点されていくといった感じです。

採点は「距離」「姿勢」の2ポイントを見ている!

スキージャンプの得点は「距離」+「飛型(姿勢)」の2項目で採点されます。

「距離」に関しては上記のk点の計算方法なのですが、「飛型」に関しては、飛行中の姿勢や着地時の姿勢などを審判員の人が採点し、最高で60点がもらえます。なので、飛行点が満点でk点に着地した場合、120点がもらえるといった感じですね!

スキージャンプ事故を防ぐために私がしている事

飛んでいる小林

それではスキージャンプをする時に私が事故を起こさないように気を付けている事を、それぞれポイントごとに説明します!

スキージャンプのスタート前に事故を防ぐためにしている事

私がスタート前に必ず確認している事は、ビンディングの金具が外れていないか・外れそうでないかです。「外れちゃう事なんてあるの?」って思う人も多いと思いますが意外と多く、私も空中で片足のスキーだけ飛んでいってしまったことがあり、絶望しながら片足で着地し、危うく事故を起こすところでした。。。

スキージャンプの滑空中に事故を防ぐためにしている事

姿勢が前のめりになりすぎないようにバランスには最新の注意をしています。前に突っ込みすぎると着地の時に頭から落ちてしまうので、非常に危険!私はまだ経験がありませんが、頭から着地してしまう事故は何回か見たことがありとても痛そうです。

スキージャンプの着地時に事故を防ぐためにしている事

テレマークの意識をしすぎないようにバランス第一に考えています。着地を意識しすぎてしまい、転んでしまうことがよくあるのですが、事故になったらその後のジャンプもまともにできないので、私はしっかり着地することを第一に意識しています。

事故は怖いけど楽しい!まずは小さなジャンプ台で挑戦してみてください!

スキー場

スキージャンプって事故と隣り合わせで怖いイメージがある人が多いと思います。転ぶと痛いし怖くなりますが、飛び出したときの開放感や優勝したときのうれしさなど、スキージャンプの魅力にはかないません!

 

みなさんもまずはスキー場にある様な小さなジャンプ台からみなさんも初めてみてはいかがでしょうか?